病の精神哲学2 カントの「心の病」論 2017/12/13 by 高橋一行 No comments 高橋一行 1より続く カントは48歳(1772年)から晩年まで途切れることなく、「人間学」の講義をしている。そして74歳(1798年)になってから、その講義をまとめた『実用的見地から見た人間学』(以下『人 Continue reading →
病の精神哲学1 ヘーゲルの構想力論 2017/11/15 by 高橋一行 No comments 高橋一行 すでに前著『所有しないということ』の最終章において、私自身の精神哲学と自然哲学を書きたいと言い、それは「偶然の自然哲学」と「病の精神哲学」という題になるだろうということを示しておいた。いよいよ Continue reading →
二大政党制は可能か 2017/10/28 by 高橋一行 No comments 高橋一行 都議選のあった今夏、私はイギリスにいた。日本からの情報は意図的に遮断し、イギリスから世界の情勢を見ることに専念した。長い人生の、たった半年くらい、そういうことをしても良いと思った。 帰国して、 Continue reading →
「ライシテという言葉を発してはいけない」- イギリスから(8) - 2017/09/12 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (7)より続く 16年前の今日、9.11と呼ばれる事件が起きる。私はその時、カリフォルニアにいた。そしてその日を境に、アメリカが劇的に変化していく様を観察していた。一言で言えば、強いアメリカ、安 Continue reading →
「EUとはドイツを怖がる国民の連合で、それはドイツ人も含む」― イギリスから(7) - 2017/08/29 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (6)より続く ドイツに来る。ここは旅行者にとって、至極快適な国である。ひとつは物価の安さがある。ホテルはイギリスの半分くらいの値段だし、食事も酒代も、イギリスの6割方で済むという感じだ。もうひ Continue reading →
「理想主義こそ、最も現実的である」― イギリスから(6) - 2017/07/20 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (5)より続く 『ケンブリッジのフロイト』という本が出て、それを題材に、ロンドンにあるフロイト博物館で研究会が開かれた。この分厚い本は、その内容を簡潔にまとめれば、フロイトは決してケンブリッジに Continue reading →
「中国人の方が付き合いやすい」―イギリスから(5)― 2017/07/04 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (4)より続く ここのところ英米のカント研究者の本を読んでいる。カントやヘーゲルは、人間の認識能力の普遍性をとことん突き詰めた哲学者だが、そしてその普遍性が追求されたのちに、マルクスが出て来たと Continue reading →
「オウンゴールで敗北」―イギリスから(4)― 2017/06/11 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (3)より続く 6月9日金曜日、つまりイギリスの総選挙の次の日、私は朝5時前に起きて、テレビを付けて驚く。予想を完全に裏切った結果がそこにあった。私はイギリス滞 Continue reading →
「メーデーは、メイ首相の日か」―イギリスから(3)― 2017/05/05 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (2)より続く イギリスでは6月8日に総選挙が行われる。今回は、その選挙の予想をしておく。 争点はEUからの離脱を先に進めるか、考え直すかというものであるのだが、まずいくつか書いておくべきこと Continue reading →
「極右政権は、フランスではあり得ない」 - イギリスから(2) – 2017/04/13 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (1)より続く イギリスの大学にいて気付くのは、学生や研究者の中に案外フランス人が多いということだ。もちろん街中を歩いている学生だと、圧倒的に中国人が多く、他に韓国やベトナムからの学生も目に付く Continue reading →