「ライシテという言葉を発してはいけない」- イギリスから(8) - 2017/09/12 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (7)より続く 16年前の今日、9.11と呼ばれる事件が起きる。私はその時、カリフォルニアにいた。そしてその日を境に、アメリカが劇的に変化していく様を観察していた。一言で言えば、強いアメリカ、安 Continue reading →
「EUとはドイツを怖がる国民の連合で、それはドイツ人も含む」― イギリスから(7) - 2017/08/29 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (6)より続く ドイツに来る。ここは旅行者にとって、至極快適な国である。ひとつは物価の安さがある。ホテルはイギリスの半分くらいの値段だし、食事も酒代も、イギリスの6割方で済むという感じだ。もうひ Continue reading →
「理想主義こそ、最も現実的である」― イギリスから(6) - 2017/07/20 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (5)より続く 『ケンブリッジのフロイト』という本が出て、それを題材に、ロンドンにあるフロイト博物館で研究会が開かれた。この分厚い本は、その内容を簡潔にまとめれば、フロイトは決してケンブリッジに Continue reading →
「中国人の方が付き合いやすい」―イギリスから(5)― 2017/07/04 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (4)より続く ここのところ英米のカント研究者の本を読んでいる。カントやヘーゲルは、人間の認識能力の普遍性をとことん突き詰めた哲学者だが、そしてその普遍性が追求されたのちに、マルクスが出て来たと Continue reading →
「オウンゴールで敗北」―イギリスから(4)― 2017/06/11 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (3)より続く 6月9日金曜日、つまりイギリスの総選挙の次の日、私は朝5時前に起きて、テレビを付けて驚く。予想を完全に裏切った結果がそこにあった。私はイギリス滞 Continue reading →
「メーデーは、メイ首相の日か」―イギリスから(3)― 2017/05/05 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (2)より続く イギリスでは6月8日に総選挙が行われる。今回は、その選挙の予想をしておく。 争点はEUからの離脱を先に進めるか、考え直すかというものであるのだが、まずいくつか書いておくべきこと Continue reading →
「極右政権は、フランスではあり得ない」 - イギリスから(2) – 2017/04/13 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (1)より続く イギリスの大学にいて気付くのは、学生や研究者の中に案外フランス人が多いということだ。もちろん街中を歩いている学生だと、圧倒的に中国人が多く、他に韓国やベトナムからの学生も目に付く Continue reading →
「何としてでも移民は排斥したい」 - イギリスから(1) – 2017/03/23 by 高橋一行 No comments 高橋一行 イギリスのケンブリッジに来ている。半年間、ここに滞在する。 ケンブリッジに入った翌朝、アパートを探そうと思って、不動産屋に立ち寄る。ここでいきなり洗礼を受けることになる。 応対してくれたのは、その風貌と言 Continue reading →
サブカル論の現在 2017/02/27 by 高橋一行 No comments 高橋一行 1. 私にとってのサブカル 2. サブカル論の現在 日本文化論として 3. サブカル論の現在 ポストモダン論として 4. 情報化社会のサブカル 1. 私にとってのサブカル   Continue reading →
サントームとは何か 『他者の所有』補遺(8) 2016/09/22 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (7)より続く 「ジジェクのラカン像」を書き、「ラカンの鬱論」を書いた。今回、そのふたつのテーマが、「ラカンのサントーム論」で結び付く。 再度、内海健を引用しつつ、精神病型の鬱の Continue reading →