東西ドイツの統一過程における公共交通と公共性に対する市民意識 ――ハレ市・ハイデ北への路面電車の延伸計画とその挫折過程に関する考察(二) 2016/10/31 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 4.路面電車の延伸計画の挫折 このような公共性に対する市民意識に基づき、ハイデ北への路面電車の延伸計画がハレ市において議論された。統一直後のハレ市において、ハイデ北だけではなく、 Continue reading →
東西ドイツの統一過程における公共交通と公共性に対する市民意識 ――ハレ市・ハイデ北への路面電車の延伸計画とその挫折過程に関する考察(一) 2016/10/30 by 田村伊知朗 No comments 田村伊知朗 はじめに 1989年にベルリンの壁が崩壊し、分裂した二つの国家すなわちドイツ連邦共和国(以下、西独と略)とドイツ民主共和国(以下、東独と略)が統合された。公共交通網の再構築がそ Continue reading →
路面電車による非日常的空間の形成――バーゼル市、ハレ市の事例を中心にして(その二) 2016/06/15 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 (その一)より続く。 3. 旧車両基地における旧式車両の動態保存 現在、ハレ市ではローゼンガルテン車両基地において営業車両が格納されている。営業運転から場外され Continue reading →
路面電車による非日常的空間の形成――バーゼル市、ハレ市の事例を中心にして(その一) 2016/06/14 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 1.はじめに 本稿は、バーゼル市とハレ市における事例を中心にして、日常的空間ではなく、非日常的空間つまり祝祭的空間における路面電車の役割を考察する。日常的空間における路面電車の Continue reading →
路面電車による市民的な公共空間の形成――ベルリン市とハレ市の日常的空間における事例を中心にして(その三) 2016/05/30 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 (その二)より続く。 4. 自然との調和 ここでの自然概念には、人間的自然も包摂されている。人間は様々な欲求を持っている。その欲求に応じて、その外観も異なる。人間 Continue reading →
路面電車による市民的な公共空間の形成――ベルリン市とハレ市の日常的空間における事例を中心にして(その二) 2016/05/27 by 田村伊知朗 2 comments 田村伊知朗 (その一)より続く。 3. 公共交通の結節と公共交通路線網の維持のための技術 本邦ではほとんどないが、ドイツでは都市内交通ではなく、都市間交通として路面電車が利用 Continue reading →
路面電車による市民的な公共空間の形成――ベルリン市とハレ市の日常的空間における事例を中心にして(その一) 2016/05/23 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 1. はじめに 本稿は、日常的空間において路面電車が果たす役割を考察する。とりわけ、ドイツ連邦共和国(以下、ドイツと略)におけるベルリン市とハレ市の事例を媒介にしながら、この問 Continue reading →
後期近代の公共交通に関する政治思想的考察――ハレ新市における路面電車路線網の延伸過程を媒介にして (その二) 2016/01/05 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 (その一)より続く 3.1970年代中葉以降のハレ新市における地域内の公共的人員交通 SEDの主張、つまり地域内の公共的人員交通をバスに限定するという交通政策 Continue reading →
後期近代の公共交通に関する政治思想的考察――ハレ新市における路面電車路線網の延伸過程を媒介にして (その一) 2016/01/04 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 はじめに ザクセン・アンハルト州の一都市であるハレ市は、ドイツ民主共和国(以下、東独と略)のハレ県の県都であった。東独時代に、ハレ市に隣接してハ Continue reading →