病の精神哲学10 カントの無限判断を問う 2018/08/09 by 高橋一行 No comments 高橋一行 9より続く 石川求『カントと無限判断の世界』(法政大学出版局、2018) を読む。これは面白い本である。 まず、無限判断は、「プラトンからゆうに2000年を超えてヘーゲルまでを貫 Continue reading →
「ラカンを通じてヘーゲルを読み、ヘーゲルを通じてラカンを読む」『他者の所有』補遺(6) 2016/06/13 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (5)より続く ヘーゲル『法哲学』を読んで、ヘーゲルの所有論を探っている。するとその論理は、「論理学」の、肯定判断、否定判断、無限判断で言い表され、その最後の無限判断が最も所有の論理を言い当てて Continue reading →
相馬氏への再批判 1 2015/04/05 by KIT No comments 高橋一行 次の5点について書く。 ① ヘーゲルの初期、つまり、『大論理学』初版を書く前に、「否定の否定」は肯定であるという文言があり、『大論理学』初版の後では、これは、何か所も、この文言がある以上、これがヘ Continue reading →
ヘーゲル「論理学」の「否定の否定」と「無限判断」の解釈について――高橋一行『他者の所有』を読む① 2015/03/18 by 相馬千春 No comments 相馬千春 高橋一行氏の『他者の所有』(御茶の水書房)について、何回かにわたりコメントを書くつもりですが、初回は、高橋氏のヘーゲル「論理学」(1)の――そのうち「定在」と「定在の判断」の――解釈を扱います。 Continue reading →
ヘーゲルを読む 6-1 ラカンを弄ぶヘーゲル(ジジェク論1) 2014/09/06 by KIT 2 comments 高橋一行 5-3より続く 結論から書けば、ジジェクの功績は、ヘーゲルの「否定の否定」という論理を、無限判断論として解釈したことである。 「否定の否定」は、ヘーゲル「論理学」の第一部存在論で扱われる概念であ Continue reading →
ヘーゲルを読む2-3 無限判断論を再述する 2014/05/03 by KIT No comments (『精神現象学』読解3) 高橋一行 2-2より続く 『精神現象学』の章立ては、ヘーゲル自身が途中で方針変更をしているために、錯綜としているが、ごく単純化すれば、まず、I「感覚的確信」、II「知覚」、III「 Continue reading →