路面電車の語ること – 田村伊知朗『ドイツ路面電車ルネサンス 思想史と交通政策』に触れつつ – (政治学講義番外編) 2024/07/28 by Ω No comments 高橋一行 田村伊知朗『ドイツ路面電車ルネサンス 思想史と交通政策』(論創社、2024年7月)を読む。題名の通り、ドイツの路面電車の復活を論じたものである。触発されることがあり、この Continue reading →
中島正の思想研究序説―その著作目録と都市論に対する序文 2020/12/02 by Ω No comments 田村伊知朗 第1節 都市という概念の歴史 社会的な主要産業が農業であるかぎり、都市の発展は限定的である。もちろん、前近代においても商業は必然であり、統治機構は都市を必要としていた。し Continue reading →
道路交通における自然環境と人間的自然に対する否定的作用――ドイツにおけるその具体的様態に関する考察 2020/06/22 by Ω No comments 田村伊知朗 はじめに 環境保護に関する意識が、後期近代の西欧において急激に浮上した。大気、水、土壌、動植物等から構成される自然環境の保護が、主要な政策課題の一つになった。環境保護と Continue reading →
いしいひさいちから学ぶ政治学(3)――位階制組織における民主主義 2019/08/08 by Ω No comments 田村伊知朗 いしいひさいち『鏡の国の戦争』潮出版、1985年、76-77頁。 この漫画の面白さは以下の点にある。それは、軍隊に多数決原理が導入されてい Continue reading →
いしいひさいちから学ぶ政治学(2)――官僚主義に対抗する政治家? 2019/07/04 by Ω No comments 田村伊知朗 いしいひさいち『いしいひさいち選集』第13巻、双葉社、1986年、126頁。 この漫画は、日本沈没という国難に際して、政治家が自分の選挙区のことしか考え Continue reading →
いしいひさいちから学ぶ政治学(1)――官僚制の存在形式 2019/06/21 by Ω No comments 田村伊知朗 はじめに いしいひさいちが、日本を代表する漫画家であり、第一級の知識人であることはほぼ Continue reading →
中島正論序説――いしいひさいち農村論を媒介にして 2019/05/27 by Ω No comments 田村伊知朗 はじめに いしいひさいちが、日本を代表する漫画家であり、第一級の知識人であることはほぼ Continue reading →
「交通縮減の思想――路面電車ルネサンスとしての宇都宮市電に関する政治思想」 2018/08/21 by 田村伊知朗 No comments (1)、(2)、(3) 田村伊知朗 0、世界総体ではなく、都市構造という表象 1980~90年代において交通政策が、都市全体の公共性という存在形式において考察され始めた。ここで問題にしている Continue reading →
AfDの躍進と難民政策――2017年のドイツ連邦議会選挙に関する政治思想的考察(その1) 2017/11/27 by 田村伊知朗 No comments 田村伊知朗 第一節 選挙結果 2017年9月24日にドイツ連邦議会議員選挙が実施された。前回の選挙は、4年前の2013年に実施されていた。この選挙は、定期的に4年毎に実施される。慣例として Continue reading →
東西ドイツの統一過程における公共交通と公共性に対する市民意識 ――ハレ市・ハイデ北への路面電車の延伸計画とその挫折過程に関する考察(二) 2016/10/31 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 4.路面電車の延伸計画の挫折 このような公共性に対する市民意識に基づき、ハイデ北への路面電車の延伸計画がハレ市において議論された。統一直後のハレ市において、ハイデ北だけではなく、 Continue reading →