任侠・やくざ映画試論 2019/12/07 by Ω No comments 積山 諭 東映が任侠・やくざ路線で世を風靡したのは昭和の高度成長期だ。それは日活青春映画と対極をなすものだった。私は戦後民主主義の明るさで観客を呼ぶ路線を突っ走った日活の対極に東映 Continue reading →
新藤兼人論序説 2019/10/12 by Ω No comments 積山 諭 新藤兼人監督の作品に最初に接し驚愕したのは学生時代に旧フィルムセンターで観た『裸の島』である。以来、新藤監督の作品は断続的に観続けてきた。広島出身の監督にとって原爆は生涯の Continue reading →
「1945年1月28日、ウィーン」(フルトヴェングラーとナチズム) 2019/07/20 by Ω No comments 積山 諭 二度目の世界大戦で人類の殺し合いが世界中で生じた時に〝音楽の都〟では不安の渦中で指揮者とオーケストラ、聴衆が精神と心を共振させながらコンサート会場で強烈な時空間を共有してい Continue reading →
アルヴォ・ペルト作品の伝えるもの 2019/06/17 by Ω No comments 積山 諭 アルヴォ・ペルトが自分のスタイルでありテーマともなっているのは、生国であるエストニア語のティンティナブリ・スタイルというティンティナブル(鐘)で何かを象徴する手法だ。それは Continue reading →
三人のジャンゴ 2019/02/06 by Ω No comments 積山 諭 先日、ジャンゴ・ラインハルトの生き方と演奏を題材にしたフランス映画をレンタルDVDで観た。この天才ギタリストの姿と生き方を興味深くみた。最初その演奏に惹かれたのはルイ・マ Continue reading →
洗練と土俗 2018/10/29 by 積山 諭 No comments 積山 諭 先日、スペインのソプラノ歌手、モンセラ・カバリエが亡くなられました。私は特にファンだったわけではありませんが、手持ちのCDを聴き、その声の見事さに、あらためて鍛えられ、 Continue reading →
浜田知明の作品 2018/05/27 by 積山 諭 No comments 積山 諭 浜田知明の作品を知ったのは今から10年くらい前だ。NHKか民放で特集をしていた。実に痛烈な印象を受けた。代表作「初年兵哀歌」だけではなく、全作品を見たい衝動に駆られた。しかし記念館のある熊本はあまりに遠い。と Continue reading →
マーラーの音楽 2018/04/06 by 積山 諭 No comments 積山 諭 突破(Durchbruch)とは、テオドール・W・アドルノがマーラーの作品を解くキーワードである。『マーラー 音楽観想学』(法政大学出版 龍村あや子訳)で、龍村氏は次の Continue reading →
モーリス・ベジャールの第九 2018/01/04 by 積山 諭 No comments 積山 諭 20世紀バレエ団を率い現代バレエに新たな衝撃をもたらし、2007年にスイスのローザンヌで没した振付師モーリス・ベジャールは、「本作は〝踊るコンサート〟だ。バレエというより、全人類の宝と言える Continue reading →
アンジェイ・ワイダ監督・追悼 2016/10/19 by 積山 諭 No comments 積山 諭 アンジェイ・ワイダ監督が亡くなりレンタルショップで作品を探したが『カティンの森』(2007年)しかなかったので数年ぶりに観直した。改めて観てワイダの突き付けるメッセージと過酷な歴史事実を作品に仕 Continue reading →