Tag Archives: 積山 諭

任侠・やくざ映画試論

積山 諭      東映が任侠・やくざ路線で世を風靡したのは昭和の高度成長期だ。それは日活青春映画と対極をなすものだった。私は戦後民主主義の明るさで観客を呼ぶ路線を突っ走った日活の対極に東映 Continue reading →

新藤兼人論序説

積山 諭     新藤兼人監督の作品に最初に接し驚愕したのは学生時代に旧フィルムセンターで観た『裸の島』である。以来、新藤監督の作品は断続的に観続けてきた。広島出身の監督にとって原爆は生涯の Continue reading →

三人のジャンゴ

積山 諭      先日、ジャンゴ・ラインハルトの生き方と演奏を題材にしたフランス映画をレンタルDVDで観た。この天才ギタリストの姿と生き方を興味深くみた。最初その演奏に惹かれたのはルイ・マ Continue reading →

洗練と土俗

積山 諭       先日、スペインのソプラノ歌手、モンセラ・カバリエが亡くなられました。私は特にファンだったわけではありませんが、手持ちのCDを聴き、その声の見事さに、あらためて鍛えられ、 Continue reading →

浜田知明の作品

積山 諭  浜田知明の作品を知ったのは今から10年くらい前だ。NHKか民放で特集をしていた。実に痛烈な印象を受けた。代表作「初年兵哀歌」だけではなく、全作品を見たい衝動に駆られた。しかし記念館のある熊本はあまりに遠い。と Continue reading →

マーラーの音楽

積山 諭       突破(Durchbruch)とは、テオドール・W・アドルノがマーラーの作品を解くキーワードである。『マーラー 音楽観想学』(法政大学出版 龍村あや子訳)で、龍村氏は次の Continue reading →