森忠明『ともきたる 空谷跫音録』(翰林書房)を読む 2016/08/22 by 高橋一行 No comments 高橋一行 私は書評を書こう思ったのである。しかしまもなく、それは不可能だということが判明する。森忠 Continue reading →
ラカンの鬱論 『他者の所有』補遺(7) 2016/06/30 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (6)より続く 「アガンベン論(1) – (5)」で、鬱を論じている。所有論の帰結として、喪失の病である鬱に言及し、またアガンベンの論を、「所有しないということ」を主張しているものだ Continue reading →
「ラカンを通じてヘーゲルを読み、ヘーゲルを通じてラカンを読む」『他者の所有』補遺(6) 2016/06/13 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (5)より続く ヘーゲル『法哲学』を読んで、ヘーゲルの所有論を探っている。するとその論理は、「論理学」の、肯定判断、否定判断、無限判断で言い表され、その最後の無限判断が最も所有の論理を言い当てて Continue reading →
「身体の使用」アガンベンを読む(5) -『他者の所有』補遺(5)- 2016/05/25 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (4)より続く アガンベン『身体の使用 -脱構成的可能態の理論のために-』を読む。原文は2014年に出て、邦訳が、2016年に入ってから出ている(正直に言えば、翻訳が出て、読んでみたら、私の問題 Continue reading →
「怠惰または鬱」アガンベンを読む(4) -『他者の所有』補遺(4) – 2016/03/29 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (3)より続く アガンベンは、『スタンツェ』(1977)において、中世の修道院における鬱を論じている(注1)。それは「白昼のダイモン」と呼ばれ、怠惰、陰鬱、生の倦怠、無為とも呼ばれる。「僧院の中で行われるあら Continue reading →
文科系の進化論 - 進化論補遺1 – 2016/02/27 by K.I.T No comments 高橋一行 (12)より続く 以下は、「進化をシステム論から考える」(全12回)の補遺である。 進化論に興味があり、書きたいことがあると言うと、もうそれだけで、様々な批判を受ける。つまり、進化論に対して、様 Continue reading →
ウェルベック『服従』を読む -宗教とナショナリズム(7)- 2016/01/07 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (6)より続く ウェルベックの『服従』は、フランスでイスラム政党が政権を取るという、近未来小説である(注1)。この小説は、2015年1月7日に発売された。奇しくも、テロのあった日である。この偶然が Continue reading →
ふたつのテロの後で -宗教とナショナリズム(6)- 2016/01/07 by 高橋一行 2 comments 高橋一行 (5)より続く 大澤真幸は、2015年1月7日に起きたパリのテロに触発されて、「資本主義のに」連載を始め(注1)、同年11月13日に再びパリにテロが起きると、それについて、その連載の第13回 Continue reading →
進化をシステム論から考える(12) 生物の地下深部進化仮説 2015/12/29 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (11)より続く 中沢弘基の生命の誕生についての、2冊の本を(中沢2006, 2014)を読む。 彼の主張は、次の二段階に分けて考えることができる。ひとつは、地球が誕生してから、どのように、有 Continue reading →
進化をシステム論から考える(11) 金子邦彦(2) 2015/12/29 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (10)より続く 金子邦彦を読み解いて行く。後半である。ここでも、相互作用がキーワードである。 第5章と6章では、細胞内の分子の相互作用を扱った。そこで、分子集団の分化が生じていた。このあと、 Continue reading →