現代ギリシャ文学ノート(3) ――エーゲ海とその変容(オディッセアス・エリティスについて)―― 2016/04/22 by 茂木政敏 No comments 茂木政敏 エーゲ海 愛 無数の島々 その泡立つ舳先 夢の鷗どり いや高きマストに水夫の揺らす 歌 愛 その歌 旅の水平線 こだまする郷愁 濡れそぼつ岩に許婚者の Continue reading →
後期近代における公共性の存在形式――公共交通における路面電車ルネサンスの政治思想的基礎づけを中心にして(その三) 2016/04/14 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 (その二)から続く 4.公共交通の復権への具体的前提 本節では、この市民意識の変容において触媒的役割を担った要素、つまりその実体的根拠に触れてみよう。官僚機構にお Continue reading →
後期近代における公共性の存在形式――公共交通における路面電車ルネサンスの政治思想的基礎づけを中心にして(その二) 2016/04/13 by 田村伊知朗 2 comments 田村伊知朗 (その一)から続く 2.後期近代における公共交通の復権 1920年代以降、自家用車の一般化が開始されて以後、公共交通は戦間期、戦後直後の混乱期を除いて衰退の一途を Continue reading →
後期近代における公共性の存在形式――公共交通における路面電車ルネサンスの政治思想的基礎づけを中心にして(その一) 2016/04/12 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 はじめに 本稿の目的は、後期近代における公共交通の意義を政治思想的観点から基礎づけることにある。とりわけ、後期近代に復 Continue reading →
「怠惰または鬱」アガンベンを読む(4) -『他者の所有』補遺(4) – 2016/03/29 by 高橋一行 No comments 高橋一行 (3)より続く アガンベンは、『スタンツェ』(1977)において、中世の修道院における鬱を論じている(注1)。それは「白昼のダイモン」と呼ばれ、怠惰、陰鬱、生の倦怠、無為とも呼ばれる。「僧院の中で行われるあら Continue reading →
文科系の進化論 - 進化論補遺1 – 2016/02/27 by K.I.T No comments 高橋一行 (12)より続く 以下は、「進化をシステム論から考える」(全12回)の補遺である。 進化論に興味があり、書きたいことがあると言うと、もうそれだけで、様々な批判を受ける。つまり、進化論に対して、様 Continue reading →
ウェルベック『服従』を読む -宗教とナショナリズム(7)- 2016/01/07 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (6)より続く ウェルベックの『服従』は、フランスでイスラム政党が政権を取るという、近未来小説である(注1)。この小説は、2015年1月7日に発売された。奇しくも、テロのあった日である。この偶然が Continue reading →
ふたつのテロの後で -宗教とナショナリズム(6)- 2016/01/07 by 高橋一行 2 comments 高橋一行 (5)より続く 大澤真幸は、2015年1月7日に起きたパリのテロに触発されて、「資本主義のに」連載を始め(注1)、同年11月13日に再びパリにテロが起きると、それについて、その連載の第13回 Continue reading →
後期近代の公共交通に関する政治思想的考察――ハレ新市における路面電車路線網の延伸過程を媒介にして (その二) 2016/01/05 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 (その一)より続く 3.1970年代中葉以降のハレ新市における地域内の公共的人員交通 SEDの主張、つまり地域内の公共的人員交通をバスに限定するという交通政策 Continue reading →
後期近代の公共交通に関する政治思想的考察――ハレ新市における路面電車路線網の延伸過程を媒介にして (その一) 2016/01/04 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 はじめに ザクセン・アンハルト州の一都市であるハレ市は、ドイツ民主共和国(以下、東独と略)のハレ県の県都であった。東独時代に、ハレ市に隣接してハ Continue reading →