後期近代における公共性の存在形式――公共交通における路面電車ルネサンスの政治思想的基礎づけを中心にして(その三)

田村伊知朗   (その二)から続く   4.公共交通の復権への具体的前提     本節では、この市民意識の変容において触媒的役割を担った要素、つまりその実体的根拠に触れてみよう。官僚機構にお Continue reading →

後期近代における公共性の存在形式――公共交通における路面電車ルネサンスの政治思想的基礎づけを中心にして(その一)

田村伊知朗   はじめに                                  本稿の目的は、後期近代における公共交通の意義を政治思想的観点から基礎づけることにある。とりわけ、後期近代に復 Continue reading →

後期近代の公共交通に関する政治思想的考察――ハレ新市における路面電車路線網の延伸過程を媒介にして (その一)

田村伊知朗   はじめに                          ザクセン・アンハルト州の一都市であるハレ市は、ドイツ民主共和国(以下、東独と略)のハレ県の県都であった。東独時代に、ハレ市に隣接してハ Continue reading →