ヘーゲルを読む 6-1 ラカンを弄ぶヘーゲル(ジジェク論1) 2014/09/06 by KIT 2 comments 高橋一行 5-3より続く 結論から書けば、ジジェクの功績は、ヘーゲルの「否定の否定」という論理を、無限判断論として解釈したことである。 「否定の否定」は、ヘーゲル「論理学」の第一部存在論で扱われる概念であ Continue reading →
ヘーゲルを読む 5-3 偶然と必然(マラブー論3) 2014/07/11 by KIT No comments 高橋一行 5-2より続く 習慣によって、魂と身体は統一された。そこで成立するのは、5-1において論じた、可塑的個体である。ヘーゲルが『美学』で論じた、内的なものと外的なものとの一致としての、可塑的個体は、また普遍性と個別 Continue reading →
ヘーゲルを読む 5-2 自然と精神(マラブー論2) 2014/07/11 by KIT 2 comments 高橋一行 5-1より続く 5-1の脳論から、5-2の「自然と精神」論が出て来る。ヘーゲルは、しかし、自然としての類人猿の脳が発達して、精神を持った人間が出て来るとは考えていない。自然から精神への移行には、もうひとつの無限 Continue reading →
ヘーゲルを読む 5-1 脳と可塑性 (マラブー論1) 2014/07/11 by KIT 2 comments 高橋一行 4より続く マラブーの『ヘーゲルの未来』は、彼女の博士論文を基にして、補筆したもので、1999年に出版された。可塑性という概念を、ヘーゲル解読のキーワードとして使い、ヘーゲルの、全体系を、これで説明しようとする Continue reading →
ヘーゲルを読む 4 所有の放棄(レヴィナス論) 2014/07/11 by KIT 2 comments 高橋一行 3-2より続く 前章のバトラーの結論として、所有の放棄と他者の受け入れという観点を得ている。そこからレヴィナス論に繋がる。 熊野純彦は、レヴィナスとヘーゲル『精神現象学』の議論が逆向きであるとして Continue reading →
ウクライナとロシア 交錯する歴史と宗教 ① 2014/07/06 by 浅川修史 No comments 浅川修史 1 はじめに ウクライナ EU・NATOかロシアか ウクライナでEU・NATO加盟を視野に入れるウクライナ共和国政府と、ロシアとの関係を重視する親ロシア勢力が戦闘を続けている。ロシアはウクライナ Continue reading →
梶井基次郎素描 2014/06/20 by 齋藤恭一 No comments 齋藤恭一 「連れて携へてゐ」るか、あるいは「連れがなくとも金と健康を持つてゐる人」のための銀座に、尭(タカシ。梶井の分身)は「何をしに自分は来たのだ」とくり返す。「陶器のやうに白い皮膚を翳らせてゐる多 Continue reading →
弱きもの、汝の名は男なり 2014/06/17 by 浅川修史 No comments 浅川修史 「女は男から創られた」。旧約聖書「創世記」第2章では、創造主によって、最初の人間アダムのあばら骨の一部から女が創られる光景を記述する。「こういうわけで、男は父母から離れて女と結ばれ、二人は一体と Continue reading →
スンニ派過激派組織がイラク第二の都市モスルを制圧 2014/06/12 by 浅川修史 No comments イラクのシーア派主導政権は非常事態宣言へ 浅川修史 驚くべきニュースが飛び込んだ。2014年6月9日から10日の戦闘で、イラク共和国第2の都市モスル(人口145万人)が、わずか数百人の「イラ Continue reading →
信念の正当化――ローティ流プラグマティズムのすすめ 2014/06/01 by 屋根 登 No comments 屋根 登 本論は「信念の正当化」というテーマを軸に、リチャード・ローティという哲学者の思考に触れてみようとする試みである。ローティはその独自の思考・理論から、哲学だけでなく政治学、社会学などの領域に一石 Continue reading →