ゲバルト-ローザ:日本における新左翼、ジェンダー、暴力 2015/07/09 by チェルシー・シーダー No comments チェルシー・シーダー 最初に日本の戦後学生運動について研究したいと思ったときに感じたのは、日本のいわゆる「新左翼」運動の始まりでも終わりでも女性の活動家が重要な役割を演じていたということであった。まずは19 Continue reading →
「所有しないということ」アガンベンを読む (2) -『他者の所有』補遺 (2) – 2015/06/20 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (1)より続く まず、もう一度、例外状態を列挙することから始めたい。不安定なワイマール期を念頭にして、また、すぐその後に訪れるナチス時代を予期した、シュミットの概念装置を使い、アガンベンは、それを Continue reading →
「所有しないで使用する」アガンベンを読む (1) -『他者の所有』補遺 (1) – 2015/06/08 by 高橋一行 One comment 高橋一行 G. アガンベン (1942 – ) は、ネグリと並んで人気のあるイタリアの哲学者である。著作は、20冊近くが翻訳されているが、私がここで扱うのは、以下の4部作を構成する5冊の翻訳である。この4部作 Continue reading →
「他者」とは何か。 2015/05/06 by 伊藤述史 No comments 伊藤述史 去る4月11日の第10回「現代批評講座」(於:明治大学)において、高橋一行さんの新刊『他者の所有』(御茶の水書房 2014年)が取り上げられ、参加者の間で議論された。この書物は『所 Continue reading →
日本の大学生のみじめな歴史認識と未熟な男女平等意識 2015/05/05 by 安川寿之輔 No comments ─26年間のアンケート調査を通して 安川寿之輔 はじめに─深刻な学生像 名古屋大学旧教養部時代の私の1989年以来の社会思想史の講義(「日本の社会と歴史」)受講者(ほぼ毎年100~150名)を対象とする1 Continue reading →
「福沢諭吉神話」解体の道のり① 2015/04/17 by 安川寿之輔 No comments 安川寿之輔 はじめに―福沢諭吉研究のきっかけ 今からちょうど半世紀前、1964年に私が初めて『学問のすすめ』を読んだのは偶然のきっかけによる。水田洋 (当時名大経済学部教授、現、学士院会員) から『日本の Continue reading →
相馬氏への再批判 1 2015/04/05 by KIT No comments 高橋一行 次の5点について書く。 ① ヘーゲルの初期、つまり、『大論理学』初版を書く前に、「否定の否定」は肯定であるという文言があり、『大論理学』初版の後では、これは、何か所も、この文言がある以上、これがヘ Continue reading →
ヘーゲル「論理学」の「否定の否定」と「無限判断」の解釈について――高橋一行『他者の所有』を読む① 2015/03/18 by 相馬千春 No comments 相馬千春 高橋一行氏の『他者の所有』(御茶の水書房)について、何回かにわたりコメントを書くつもりですが、初回は、高橋氏のヘーゲル「論理学」(1)の――そのうち「定在」と「定在の判断」の――解釈を扱います。 Continue reading →
PEGIDAまたは、反イスラムのデモについて - 宗教とナショナリズム(5) – 2015/03/14 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (4)より続く ペギーダ(Patriotische Europäer gegen die Islamisierung des Abendlandes 「西洋のイスラム化に反対する愛国主義的なヨーロッパ人」 : Continue reading →
ピレンヌとトッドのイスラム観 -宗教とナショナリズム(4)- 2015/02/19 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (3)より続く H. ピレンヌ『ヨーロッパ世界の誕生』を読む。原著は、1935年、翻訳は、1960年に出ている(注1)。ヨーロッパにおいて、古代が終わり、中世が始まったのは、ゲルマン民族の大移動があり、それが Continue reading →