進化をシステム論から考える(7) ゲノムから進化発生生物学へ 2015/09/24 by 高橋一行 2 comments 高橋一行 (6)より続く 7 ゲノムから進化発生学へ 進化の説明を、遺伝子の突然変異と自然淘汰に求めるネオ・ダーウィニズムに対して、まずは修正され、次いで、それが見直しを迫られるところまで来ているということが、前回まで Continue reading →
進化をシステム論から考える(6) 中立説をどう考えるか 2015/09/13 by 高橋一行 2 comments 高橋一行 (5)より続く 6. 中立説をどう考えるか ネオ・ダーウィニズムにおいて、自然淘汰を万能とする説明がなされていた。そこに、中立説が出て、しかし、そこにおいても、自然淘汰は、それなりに重要だと言われる。しかし、 Continue reading →
進化をシステム論から考える(5) 中立説とその後 2015/09/12 by 高橋一行 2 comments 高橋一行 (4)より続く 5.中立説とその後 先の章で説明した偽遺伝子の研究で、中立説を確立させることに貢献した宮田隆は、『分子からみた生物進化』(2014)の中で、次のように言っている(注1)。 自然淘汰に有利でも Continue reading →
進化をシステム論から考える(4) 中立説について 2015/09/10 by 高橋一行 2 comments 高橋一行 (3)より続く 4.中立説について ここから本論である。 木村資生の中立説は、以下のように、簡潔にまとめられる。分子レベルでの進化的変化、すなわち、遺伝物質それ自身の変化を引き起こす主な要因は、正のダーウィ Continue reading →
進化をシステム論から考える(3) 自然淘汰という概念 2015/09/09 by 高橋一行 2 comments 高橋一行 (2)より続く 3. 自然淘汰という概念 前回引用した、垂水雄二は、ドーキンスとグールドの論争を主題として書いた本、『進化論の何が問題か -ドーキンスとグールドの論争-』の中で、以 Continue reading →
進化をシステム論から考える (2) ラウプとグールド 2015/09/05 by 高橋一行 3 comments 高橋一行 (1)より続く 2.ラウプとグールド 吉川浩満は、ラウプを最初に取り挙げ、次いで、グールドとドーキンスの論争を使って、自説を展開して行く。本稿でも、まず、ラウプとグールドの考えを紹介しておく。そのことで、ダー Continue reading →
ヘーゲル自然哲学の面白さ (1) 2015/08/22 by 高橋一行 No comments 高橋一行 ヘーゲルの自然哲学を、『自然哲学』と「論理学」に即して、読解して行く。 ヘーゲル『自然哲学』において、自然が時間的に発展するという考え方は、明確に拒否されている(注1)。しかし、ヘーゲルは、「自然は様々な段階 Continue reading →
「所有という制度」アガンベンを読む(3) -『他者の所有』補遺(3) 2015/08/22 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (2)より続く もうしばらく、アガンベンのテキストに即して論じる必要がある。とりわけ、彼のヘーゲル観を見て行きたいと思うのだが、しかしそれは、(4)に回して、今回は、(1)と(2)の内容をもう一 Continue reading →
戦後国権論として憲法を読む(第6回)本説 第四章 補論・「天皇」と「戦争の放棄」の意味と限界 2015/08/22 by 西兼司 One comment 西兼司 占領軍は日本国憲法の第一章と第二章をワンセットで考えていた。2月3日のマッカーサー三原則のうちの①と②が第一章と第二章に対応することを思い出してほしい。この二つの章がこの憲法の眼目である。だから、 Continue reading →
進化をシステム論から考える (1) 序と真木悠介 2015/08/20 by 高橋一行 No comments 高橋一行 序 文系の著者による進化論の本を、2冊挙げておく。真木悠介『自我の起源 -愛とエゴイズムの動物社会学-』(1993)と、吉川浩満『理不尽な進化 -遺伝子と運のあいだ-』(2014)である。文系、理系という言い Continue reading →