身体を巡る省察5 病理が教えること 2019/04/16 by Ω No comments 高橋一行 メルロ=ポンティの初期の大作『行動の構造』(1942年)と『知覚の現象学』(1945年)にシュナイダーという男の症例が出て来る。それもひとつのエピソードとして取り挙げられ Continue reading →
「戦前回帰」を考える(十一)――近世の「神国」思想と民衆の「ルサンチマン」 2019/04/06 by Ω One comment 相馬千春 (十)より続く。 十二、近世中・後期―近代初頭の「民衆」の「自己意識」とその「周縁」 連載の(八)から(十)では、日本近代成立期の「民衆運動」 Continue reading →
身体を巡る省察4 自閉症の「硬さ」について 2019/03/20 by Ω No comments 高橋一行 ここで自閉症という言葉を、アスペルガー症候群を含み、広い意味で使う。それは正確には自閉症スペクトラムと言うべきものを指している。一般的には知的障害を伴うことが多いのだが、 Continue reading →
てめぇごしらえ考 2019/03/16 by Ω No comments 森忠明 旧臘、古恋人を立川駅改札で見送り、彼女の姿がエスカレーターに消えると同時に私の腹に差し込みがきた。一刻を争う便意である。北口と南口のトイレは遠い。最短距離にある構内のを借り Continue reading →
身体を巡る省察3 言葉と身体 2019/03/09 by Ω No comments 高橋一行 フロイトの取り挙げる神経症においては、精神の何かしらの困難が身体に現れる。例をふたつ挙げる。『ヒステリー研究』(1895)において、良く知られている症例、ルーシーとエリザ Continue reading →
「戦前回帰」を考える(十)――「新政反対一揆」 2019/02/23 by Ω One comment 相馬千春 (九)より続く。 十一、日本近代成立期の「民衆運動」(続き) 3.「新政反対一揆」 今回は「新政反対一揆」――1871年から73 Continue reading →
『この湖にボート禁止』――ジェフリー・トゥリーズ作/田中明子訳 2019/02/16 by Ω No comments 森忠明 物語の語り手であるビル少年によると、「事件のいろんなきっかけはゆっくり、静かにやってきた」のだが、それにしてもまだるっこしいストーリー展開で、構成上どうなってるのか心配しな Continue reading →
身体を巡る省察2 身体の戦略 2019/02/09 by Ω No comments 高橋一行 身体について考えようと思い、参考にすべき資料を探すと、実に夥しく存在することが分かる。20世紀は言語の哲学の時代だったから、その反動として、20世紀後半には身体に関心が集 Continue reading →