タチカワ・ノースサイド・ギャング 2019/11/11 by Ω No comments 森忠明 マクシム・ゴーリキー風にいうと立川は私にとっての大学である。ホセ・フェリシアーノ風にいうと立川は私の心である。立川婦人会歌風にいうと立川は “喜び悲しみ分ち合い強 Continue reading →
吾詩従人笑 2019/10/26 by Ω No comments 森忠明 菅茶山の記念館が広島県神辺神辺かんなべ町にオープンしたとの記事をみた。私にしてはめずらしく金があったので、羽田から岡山まで飛び、福山で福塩線に乗りかえて神辺で降りた。去年の十 Continue reading →
詩妖を止揚できない季節 2019/08/28 by Ω No comments 森忠明 ことしは私の〈ポエティック・ライセンス〉取得四十周年で、自祝している。 一九六三年、立川市立第二中学校2年生のとき、二人の国語科教諭、高橋トシ先 Continue reading →
『モミクシの東京ミッション』ノート 2019/07/30 by Ω No comments ―—NHK東京児童劇団第46回公演―― 森忠明 一九七三年、二十四歳の春に児童演劇脚本でNHK賞をもらってから半世紀近く、NHK東京児童劇団二百人の少年少女のために Continue reading →
シャカリキにならずボチボチ行けばよい 2019/07/26 by Ω No comments 森忠明 いまも引きずっているもの こんど、小五の教科書に載った『その日が来る』という作品は、二年ほど前に書いたものです。子どものころの失敗談といったものを、ぼくにしては Continue reading →
ヤケになってはいけないよ 2019/06/26 by Ω No comments 森忠明 去年の春には僕の小さな家にたくさんの五年生が遊びにきてくれました。 僕が書いた物語が教科書に載って、その最初の授業の時、ある先生が「この作者はまだ Continue reading →
癒しの自画像 2019/05/15 by Ω No comments 森忠明 この原稿を書こうとしていると、小学校時代の恩師であるK先生から暑中見舞の返事が届きました。 「暑い日が続きます。夏になると一番季節を感じます。自分 Continue reading →
絶頂でやめたがる 2019/04/23 by Ω No comments 森忠明 ポプラ社からファンレターが転送されてきた。葉書にボールペン字である。拙著『小さな蘭に――パパの大切なひとたちのこと――』への感想。差出人は和歌山県のMさんという、たぶん中学 Continue reading →
てめぇごしらえ考 2019/03/16 by Ω No comments 森忠明 旧臘、古恋人を立川駅改札で見送り、彼女の姿がエスカレーターに消えると同時に私の腹に差し込みがきた。一刻を争う便意である。北口と南口のトイレは遠い。最短距離にある構内のを借り Continue reading →
『この湖にボート禁止』――ジェフリー・トゥリーズ作/田中明子訳 2019/02/16 by Ω No comments 森忠明 物語の語り手であるビル少年によると、「事件のいろんなきっかけはゆっくり、静かにやってきた」のだが、それにしてもまだるっこしいストーリー展開で、構成上どうなってるのか心配しな Continue reading →