亡唄—森忠明『ハイティーン詩集』(連載8) 2020/07/31 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 亡唄 静夜いかにも孤高にわたくしが ズボンを寝押ししているからといって 明日よ わたくしがおまえを希っているとは限らない わたくしとおま Continue reading →
昼—森忠明『ハイティーン詩集』(連載7) 2020/06/30 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 昼 ニューヨーク州マジソンスクエアガーデンの五ドル席でフレッド・マクマレイが双眼鏡片手にエキサイトしている プロボクシング世界ヘビー級タ Continue reading →
日常―森忠明『ハイティーン詩集』(連載6) 2020/05/30 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 日常 空が朽ちないのは私が在るのと同義で季節は私を思って回帰している 頭にCOSMOSがあって足もとにコスモスが揺れている 私と樹のとに Continue reading →
鉄道―森忠明『ハイティーン詩集』(連載5) 2020/04/30 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 鉄道 私は何の気どりなく深呼吸する安穏な旅客だったはずだ 子供のように大声で小さな駅の名を叫んでみようとしたけれど 私は既に幾つの隧道を Continue reading →
犬―森忠明『ハイティーン詩集』(連載4) 2020/03/30 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 犬 〈捨てる ということは新宿駅の9番線ホームに佇んで向かいのホームのひとびとを眺めるぐらいの努力だ〉   Continue reading →
サムシング―森忠明『ハイティーン詩集』(連載3) 2020/02/29 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 サムシング 正直いって僕は 何もかも欲しかった できれば 足首の綺麗にくびれた女友だちが欲しかった Continue reading →
母捨記―森忠明『ハイティーン詩集』(連載2) 2020/01/30 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 母捨記――ははすてのき―― 1 かあさん 僕は Continue reading →
「呼びかける」―森忠明『ハイティーン詩集』(連載1) 2019/12/25 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 呼びかける カニンガムチェックの良く似合う それはフラッパーなジュンコよ カルロス・モントーヤのフラメンコギターファン ケンイチロウよ Continue reading →
『森忠明 ハイティーン詩集』について 2019/11/27 by Ω No comments 高橋一行 私を含めて、「公共空間X」の読者にとって、森忠明はまず以って、「立川にモグッて三十年も立川と自分のことだけ書いて来た」(「2DKのかくれんぼ」) 男である。彼は自ら、「立 Continue reading →
タチカワ・ノースサイド・ギャング 2019/11/11 by Ω No comments 森忠明 マクシム・ゴーリキー風にいうと立川は私にとっての大学である。ホセ・フェリシアーノ風にいうと立川は私の心である。立川婦人会歌風にいうと立川は “喜び悲しみ分ち合い強 Continue reading →