東西ドイツの統一過程における公共交通と公共性に対する市民意識 ――ハレ市・ハイデ北への路面電車の延伸計画とその挫折過程に関する考察(一) 2016/10/30 by 田村伊知朗 No comments 田村伊知朗 はじめに 1989年にベルリンの壁が崩壊し、分裂した二つの国家すなわちドイツ連邦共和国(以下、西独と略)とドイツ民主共和国(以下、東独と略)が統合された。公共交通網の再構築がそ Continue reading →
路面電車による非日常的空間の形成――バーゼル市、ハレ市の事例を中心にして(その二) 2016/06/15 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 (その一)より続く。 3. 旧車両基地における旧式車両の動態保存 現在、ハレ市ではローゼンガルテン車両基地において営業車両が格納されている。営業運転から場外され Continue reading →
路面電車による非日常的空間の形成――バーゼル市、ハレ市の事例を中心にして(その一) 2016/06/14 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 1.はじめに 本稿は、バーゼル市とハレ市における事例を中心にして、日常的空間ではなく、非日常的空間つまり祝祭的空間における路面電車の役割を考察する。日常的空間における路面電車の Continue reading →
路面電車による市民的な公共空間の形成――ベルリン市とハレ市の日常的空間における事例を中心にして(その三) 2016/05/30 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 (その二)より続く。 4. 自然との調和 ここでの自然概念には、人間的自然も包摂されている。人間は様々な欲求を持っている。その欲求に応じて、その外観も異なる。人間 Continue reading →
路面電車による市民的な公共空間の形成――ベルリン市とハレ市の日常的空間における事例を中心にして(その二) 2016/05/27 by 田村伊知朗 2 comments 田村伊知朗 (その一)より続く。 3. 公共交通の結節と公共交通路線網の維持のための技術 本邦ではほとんどないが、ドイツでは都市内交通ではなく、都市間交通として路面電車が利用 Continue reading →
路面電車による市民的な公共空間の形成――ベルリン市とハレ市の日常的空間における事例を中心にして(その一) 2016/05/23 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 1. はじめに 本稿は、日常的空間において路面電車が果たす役割を考察する。とりわけ、ドイツ連邦共和国(以下、ドイツと略)におけるベルリン市とハレ市の事例を媒介にしながら、この問 Continue reading →
後期近代における公共性の存在形式――公共交通における路面電車ルネサンスの政治思想的基礎づけを中心にして(その三) 2016/04/14 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 (その二)から続く 4.公共交通の復権への具体的前提 本節では、この市民意識の変容において触媒的役割を担った要素、つまりその実体的根拠に触れてみよう。官僚機構にお Continue reading →
後期近代における公共性の存在形式――公共交通における路面電車ルネサンスの政治思想的基礎づけを中心にして(その二) 2016/04/13 by 田村伊知朗 2 comments 田村伊知朗 (その一)から続く 2.後期近代における公共交通の復権 1920年代以降、自家用車の一般化が開始されて以後、公共交通は戦間期、戦後直後の混乱期を除いて衰退の一途を Continue reading →
後期近代における公共性の存在形式――公共交通における路面電車ルネサンスの政治思想的基礎づけを中心にして(その一) 2016/04/12 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 はじめに 本稿の目的は、後期近代における公共交通の意義を政治思想的観点から基礎づけることにある。とりわけ、後期近代に復 Continue reading →
後期近代の公共交通に関する政治思想的考察――ハレ新市における路面電車路線網の延伸過程を媒介にして (その二) 2016/01/05 by 田村伊知朗 One comment 田村伊知朗 (その一)より続く 3.1970年代中葉以降のハレ新市における地域内の公共的人員交通 SEDの主張、つまり地域内の公共的人員交通をバスに限定するという交通政策 Continue reading →