ジジェクのパンデミック論を読む 2020/05/11 by Ω No comments 高橋一行 新型コロナウイルスの蔓延による世界的な危機に関して、ジジェクは矢継ぎ早に、次の3つの短い Continue reading →
ジジェクのヘーゲル理解は本物か(3) 具体的普遍 2020/04/10 by Ω No comments 高橋一行 ジジェクのキーワードの一つは具体的普遍である。「ヘーゲルのとは何か」(以下、「具体的普遍とは何か」)という論文を見て行こう。 ジジェクはここで、ヘー Continue reading →
ジジェクのヘーゲル理解は本物か(2) 無限判断論 2020/03/22 by Ω No comments 高橋一行 無限判断論は、ジジェクのヘーゲル理解の要(かなめ)と言っても良い概念である。これは二千年の昔から哲学史上議論されているのだが、それを活用したのはカントである。そのカントの無 Continue reading →
ジジェクのヘーゲル理解は本物か(1) 闇と鬱 2020/03/07 by Ω No comments 高橋一行 S.ジジェクは、その単著の内30冊が邦訳されている。また共著やインタビュー集なども10冊の訳が出ている。未邦訳のものは単著で10冊以上、あちらこちらに寄稿しているものは一体 Continue reading →
病の精神哲学6 実在論から目的論へ 2018/03/17 by 高橋一行 No comments 高橋一行 5より続く ジジェクはドゥルーズを論じた本の中で、私が前回取り挙げたボグダーノフの主張にドゥルーズのそれが近いのではないかと言 Continue reading →
「ラカンを通じてヘーゲルを読み、ヘーゲルを通じてラカンを読む」『他者の所有』補遺(6) 2016/06/13 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (5)より続く ヘーゲル『法哲学』を読んで、ヘーゲルの所有論を探っている。するとその論理は、「論理学」の、肯定判断、否定判断、無限判断で言い表され、その最後の無限判断が最も所有の論理を言い当てて Continue reading →
ふたつのテロの後で -宗教とナショナリズム(6)- 2016/01/07 by 高橋一行 2 comments 高橋一行 (5)より続く 大澤真幸は、2015年1月7日に起きたパリのテロに触発されて、「資本主義のに」連載を始め(注1)、同年11月13日に再びパリにテロが起きると、それについて、その連載の第13回 Continue reading →
「所有しないということ」アガンベンを読む (2) -『他者の所有』補遺 (2) – 2015/06/20 by 高橋一行 One comment 高橋一行 (1)より続く まず、もう一度、例外状態を列挙することから始めたい。不安定なワイマール期を念頭にして、また、すぐその後に訪れるナチス時代を予期した、シュミットの概念装置を使い、アガンベンは、それを Continue reading →
ヘーゲルを読む 6-2 マルクスを読むヘーゲル(ジジェク論2) 2014/09/06 by KIT 2 comments 高橋一行 6-1より続く 前節の結論として、ジジェクにおいて、ヘーゲルが言うところの「否定の否定」は無限判断である、ないしは、無限判断的な強引な結合こそ、真の統一であるという結論から、本節では、次のことを論じることになる Continue reading →
ヘーゲルを読む 6-1 ラカンを弄ぶヘーゲル(ジジェク論1) 2014/09/06 by KIT 2 comments 高橋一行 5-3より続く 結論から書けば、ジジェクの功績は、ヘーゲルの「否定の否定」という論理を、無限判断論として解釈したことである。 「否定の否定」は、ヘーゲル「論理学」の第一部存在論で扱われる概念であ Continue reading →