日常―森忠明『ハイティーン詩集』(連載6) 2020/05/30 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 日常 空が朽ちないのは私が在るのと同義で季節は私を思って回帰している 頭にCOSMOSがあって足もとにコスモスが揺れている 私と樹のとに Continue reading →
鉄道―森忠明『ハイティーン詩集』(連載5) 2020/04/30 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 鉄道 私は何の気どりなく深呼吸する安穏な旅客だったはずだ 子供のように大声で小さな駅の名を叫んでみようとしたけれど 私は既に幾つの隧道を Continue reading →
犬―森忠明『ハイティーン詩集』(連載4) 2020/03/30 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 犬 〈捨てる ということは新宿駅の9番線ホームに佇んで向かいのホームのひとびとを眺めるぐらいの努力だ〉   Continue reading →
サムシング―森忠明『ハイティーン詩集』(連載3) 2020/02/29 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 サムシング 正直いって僕は 何もかも欲しかった できれば 足首の綺麗にくびれた女友だちが欲しかった Continue reading →
母捨記―森忠明『ハイティーン詩集』(連載2) 2020/01/30 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 母捨記――ははすてのき―― 1 かあさん 僕は Continue reading →
「呼びかける」―森忠明『ハイティーン詩集』(連載1) 2019/12/25 by Ω No comments (1966~1968)寺山修司選 森忠明 呼びかける カニンガムチェックの良く似合う それはフラッパーなジュンコよ カルロス・モントーヤのフラメンコギターファン ケンイチロウよ Continue reading →
ここにきて妙な手ごたえー「風景の缶詰」 2019/12/16 by Ω No comments 藤井 建男 ようやく冬らしい風が吹くようになった11月末、今年も地元横浜で個展を開きました。ここの20年近く時局批評気味な作品を発表してきましたが、妙に風景に気持ちがなびき「今回は Continue reading →
任侠・やくざ映画試論 2019/12/07 by Ω No comments 積山 諭 東映が任侠・やくざ路線で世を風靡したのは昭和の高度成長期だ。それは日活青春映画と対極をなすものだった。私は戦後民主主義の明るさで観客を呼ぶ路線を突っ走った日活の対極に東映 Continue reading →
生き物語-自然は尋常ではない58!話「カサブランカ(ゆり)」 2019/12/01 by W No comments 若生のり子(NORIKO WAKO) カサブランカは、ご存じのように百合の一種です 別名オリエンタル・ハイブリッドリリーともいわれます ハイブリッドですかと突っ込みたくなりますね 情緒のない今日的命名で笑ってしまいます Continue reading →
『森忠明 ハイティーン詩集』について 2019/11/27 by Ω No comments 高橋一行 私を含めて、「公共空間X」の読者にとって、森忠明はまず以って、「立川にモグッて三十年も立川と自分のことだけ書いて来た」(「2DKのかくれんぼ」) 男である。彼は自ら、「立 Continue reading →