若生のり子(NORIKO WAKO)
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東日本大震災の現状
死者 1万5891人(3月10日・警視庁)
行方不明者 2584人(同上)
関連死 3194人(昨年9月30日現在・復興庁など)
避難者 22万8863人(2月12日現在・復興庁)
仮設住宅入居者数 8万1730人(1月末現在、被災3県調べ)
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復興の進捗率
海岸対策完了 21%
復興住宅完了 16%
鉄道運行再開 91%
営農再開可能面積 70%
水揚げ量 79%
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4年も経つのに、特に太字の数字に、なんともはや。
死者何人とかで数字で表すのは嫌悪を感じます。無味乾燥過ぎて、それでは何も感じられないから。
お一人お一人それぞれに歴史があり、家族があり、コミュニティーとの関係があったはずですのに、その重みや陰影が全く数字では現れないからです。
人々が生きていくうえで、そのことに意味があり最重要事なのに。
“十把一絡げ”ではないでしょうに。
12年、13年に4度ばかり被災地3県を歩きました。以下はその時の写真です。
昨年は行く予定にしておりましたが連れ合いの突然の不幸があり叶いませんでした。
今年は、どうにかしていくつもりです。
こうして膨大な写真群から一応荒選しましたが、今更ながらあまりのすさまじさに胸がつっかえつっかえなかなかセレクトが進まず、
落ち込んでしまう気持ちを、何度か奮い立たせねばなりませんでした。
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43名の方が犠牲になった南三陸町防災対策庁舎
「解体」か「保存」かで地元が揺れています
センシティーブな問題です
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骨組みだけになったビル
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見るも無惨な南三陸町志津川公民館
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民家の中に流されて突っ込んだ軽トラック、車庫に止まっているかのようなありえない光景です
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地震と津波とのこの上無い破壊で修羅場と化した民家1
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地震と津波とのこの上無い破壊で修羅場と化した民家2
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地震と津波とのこの上無い破壊で修羅場と化した民家3
立派な欄間や民芸の家具があるお家でしたのに
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地震と津波とのこの上無い破壊で修羅場と化した民家4
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以上のお宅にお住まいになっていらっしゃった人々がどうなさったのかと思いますと、、、、。
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数台の自動車が流されて民家の裏に折り重なって溜りました
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遊園地の汽車が流されました
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女川4階建てのコンクリートのビルが横倒しにされました。
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船が流されて陸に乗り上げました。
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左横の車との大きさを比較してください。とてつもなく大きな鯨の大和煮の缶詰なのですが、これが流され横倒しとなったのです。
(わこう のりこ Artist)
(pubspace-x1695,2015.3.11)