若生のり子(NORIKO WAKO)
彼女は猫4匹のレスキュー、私は大型犬3匹の里親をしていたときのこ゚縁でお付き合いがはじまりました
また予てより、老老介護の80~90歳代の7人の女性の方々に手作りのお食事をお持ちする傍ら、お話のお相手するボランティアをしています。どの方も疲弊し孤立してただただ亡くなるのを待っているだけの全く未来のない状態(ご自分たちが異口同音にそう言い切っている)の方々です。誰とも会話がなく、週に2~3回ばかりの私との語らいを唯一の楽しみにしていらして、どなたも遠い個人史の喜怒哀楽の日々を目を細めて懐かしみながらお話をされます。時々相槌を打ち、たまにはユーモアで茶化して、冬の午後の差し込む静かな日の傾きをしみじみと感じお話をお聞きしています。
非情にも、コロナ禍で4名の方々が亡くなりました(コロナ感染2名とストレスの心臓病2名)
そして、上記の多忙な彼女(独身50代後半)にもお食事をということになり、ますます親しみを増しました。彼女の本業は、小さな<お花屋さん>で、コロナ禍のイベントやパーティーの自粛のアオリを直にくらって殆ど大口の契約がなくなり、細々とした小売だけの厳しい状況を余儀なくされ、存続の憂き目に遭っていました。その上更にTNRの猫達のお世話をするボランティアとの確執、相次いでのご自身の離婚やらで、人生でこれ以上ないのっぴきならない過酷な情況でした
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繋がりの前置きが長くなりましたが、、、。
しばしば、この「生き物語」に掲載しています<生け花たち>はすべて彼女からの頂きものです
その時時の売れ残りの様々な花たちですが、明日にも衰えてしまいそうな最後の輝きの瞬間の恩恵に預かり
単純な表面の<美しい>、<可愛い>、<ステキ)だけじゃない
ときにはストーリーとして、毒やチクチクするトゲの悪魔の囁きを感じる陰影の渋さをも満喫しております
切り花はとても高価で、遺族年金で10年以上も暮らしております私には贅沢品<高嶺の花>でしたが、、、
彼女とのお付き合いがなければこの『生き物語』のかなりの記事はあり得なかったでしょう
彼女との巡り合いの賜物、お蔭さまです
それぞれ事情は異なり弱小で経済的には貧しくとも、お互い助け合いの心を持ち寄れば
温もりを感じ合い・かけがいのない豊かな関係
その喜びを分かち合える出会いを真に大切にしたいと思います
チッポケと思われるでしょうが、私達小民にとって「幸せ」とはそういうことだと思っています
お裾分けですが、どうぞプチブーケをお楽しみください
生き物にとって当たり前ですが、食べ物はなくてはならないものです。
特に、食事を楽しむ文化がある人間にとっては手作りのお食事の提供は、とても喜ばれて大成功でした。ボランティア冥利に尽きます。
こちらも嬉しくなって、色々とメニューを工夫して頑張って作ろうという気になります。(乗せられているのかもW)
『今週はどんなメニューかしら』と楽しみで心待ちにしてくださっていますから。
昨今は、コンビニ、スーパー、デパ地下などのお弁当コーナーは大盛況ですが、毎日となると味気なく食べ続けると飽きてきます。
老舗のお弁当でも、味と材料はいいのですがとても高くて、庶民の日々のお食事には不向きですし、万人に受ける営業の味で、家庭の隠し出しのよく効いたそこはかとない<おふくろの味>とは異にします。
わこう のりこ (Artist)
(pubspace-x126668,2025.02.14)