生き物語ー自然は尋常ではない!<モクズガニ>111話

 

若生のり子NORIKO WAKO)

 

昨年5月直ぐ近くの丸子川で初めて<モクズガニ>を見つけました

純粋な淡水カニではなく、淡水と海水の両方で生息し

幼生期は海で過ごし、成長すると川に遡上するそうです

近隣一キロ四方に、一級河川の多摩川、野川、仙川、せせらぎのような丸子川がある土地柄のお陰です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成体は甲幅が最大で7~8cm程度
その名の通り、ハサミが毛に覆われている様が手袋に見えることから英語では「ミトンクラブ(mitten crab)」と呼ばれます。
この毛があることで獲物をしっかりとつかむことができ、餌を捕獲する際にはたいへん役立つのです。
普通寿命は約3~5年、そして繁殖の際には海に戻っていく回遊性のユニークなカニです。
そのため、優れた浸透圧調整能力を持っていて、海水でも淡水でも生息できる希少な存在です。

 

わこう のりこ (Artist)
(pubspace-x12615,2025.01.31)