生き物語ー自然は尋常ではない!<千差万別の愛ある菊たち〉133話

 

若生のり子(NORIKO WAKO)

 

春咲、秋咲、冠婚葬祭と周年私達日本人にとってはとても馴染み深い菊たちです

皇室の菊花紋章(十六葉八重表菊)やパスポート(一六弁一重表菊)の表紙に使われて

国の象徴としての役割を担っていますが

『国花』として法律に定められているわけではありません

 

 

ピンク色が醸し出すすべてが現れています

初々しさ、優しさ、温かさ、にこやかさ、勿論従来の菊の品

乙女(ピンクの象徴)のもつ恥じらいと危なっかしさと無垢さ故の控えめな包容力

申し分ありません

通常感じていた、<菊の花のイメージ>のステレオタイプをひっくり返してくれました(末尾の花言葉参照)

菊の色と云えば、白、黄、赤、紫、オレンジ、くらいしか認識していませんでした

 

 

 

眩しすぎる高潔な白に縁取りとして寄り添う緑の穏やかさ

 

 

 

弾け飛ぶ若さ

 

 

 

赤いバラに劣らぬ、信念のある愛

 

 

 

みんな集まって

円満

ニッコニッコ、愉しそう、嬉しそう

学 名:Chrysanthemum
科・属:キク科・キク属
原産地:中国
花言葉
菊全体:高貴・高尚・高潔
赤:あなたを愛する
白:誠実な心・慕う
ピンク:甘い夢
黄色:長寿と幸福・わずかな愛
紫:夢が叶う・私を信頼してください
オレンジ:長寿・幸福
(総じて好ましい謂れがありますね)

欧米で改良され日本に伝わった洋菊のことを、一般的に「マム」と呼んでいます。
菊の学名である(クリサンセマム)が略されて「マム」になったそうです。
中国原産ですが、日本には奈良時代には伝わっていたとされています。
古今和歌集の中で、紀友則の歌「露ながら折りてかざさむ菊の花老いせぬ秋の久しかるべく」があり、
この歌からもわかるように、菊は不老長寿の花とされていたようです。

 

わこう のりこ (Artist)
(pubspace-x14304,2025.10.24)