生き物語ー自然は尋常ではない!57話「今年我が家を訪れてくれた虫たち 」

若生のり子(NORIKO WAKO)

 

そろそろ虫たちの季節が終わりを迎えています

今年、我が家を訪れてくれた虫たちを列挙してみました(掲載したものを除いて)

実際はこの子らたちよりもずーっと多くいます

たまたまカメラが近くにあって撮影できた子たちだけですから

大都会の住宅地で高々40坪程の敷地に猫の額ほどの庭しかないのにも関わらず、

こんなにも多くの虫たちが姿を見せてくれるのです

トンボ類は、きれいな水がないと育ちませんが、チョウやガ類は、彼らの好む木があれば育ちますので、意外と多く観察できます。

 

ヒメジャノメ

たまたまテレビ画面の淵に止まりましたら

彼or彼女の化身が現れました

 

 

 

 

ムラサキシジミ

リビングの観葉植物のコーナーで人知れず亡くなっていました

残念です

紫色が蛍光色の様に生々しく光っていました

 

 

 

ナミアゲハ

庭の一角の砂利を敷いたワンコ達の排せつ場所で

 

 

 

キタキチョウ

上同様で同じ日時の砂利コナーでした

ナニカ蝶が好ましく思う匂いが在るのでしょうか

 

 

 

ナミアゲハの幼虫

サンショウの枝に群がっています

お陰でサンショウは丸坊主になりました

 

 

 

 

アゲハの一種の幼虫だと思いますが

特定できませんでした

モダンでシャレたマフラーの柄のようです

外壁を這っていました

 

 

 

 

アキアカネ

この地で30年振りに赤とんぼを見ました

それも家の中の電灯のところにいたのです

(どうして家の中にいたのか、外では見かけなかったのに)

うれしい!!!

赤というよりは黒ずんでいました

次の日、翅を痛めないようにソットつまんで窓から逃しました

死に殻を見るのは忍びなくて

 

ミンミンゼミ

既に亡くなっていました

(足を見ればわかります)

 

 

 

アブラゼミ

一番よく見かけるセミです

 

 

 

 

幼いカマキリ

わたくしを威嚇しています

 

 

 

ツユムシ

部屋の壁に張り付いていました

カワイイ目 見つめ合いました

 

 

 

イエユウレイグモ

雪隠(せっちん)に居ました

幽霊蜘蛛と名付けられた意味に合点がいきました

 

 

 

 

ヤモリの赤ちゃん

目がゴールド

手足が大きくてカワイイ

網戸を這っていました

 

 

ナミテントウ

雌にしっかりしがみ付いて交尾しています

雌の大きいこと!雄の二倍どころか三倍ほどですね

常日頃は、日本社会の諸悪の根源は、雄が仕切っているからと思っているわたくしですが

この時ばかりは

雄が、つつましく、いじらしく、 感じました

余談ですが

人間以外の動物で、『男尊女卑』なんて言う習性はあるのでしょうか

上記とは正反対のことで

俗っぽい大げさな話で、カマキリは交尾中に雌が雄を食い殺すという話がありますが

 実際には、交尾相手を食べる習性を持つ種においても雌が雄を食べる割合は13~28%だそうです

(それでも、実はメスは意識してオスを食べていたわけではなくカマキリは識別能力が低いので目の前で動くものならなんでも餌として認識してしまう習性があるからであり、万が一食べられてしまったときのために、最悪しっぽだけの状態になっても交尾を続けることができるように進化しているのだそうです。そのことからしても解るように、自然界の生き物にとって子孫を残すということは最重要な事柄で、しかも食べられたオスの栄養はメスの産卵にとって大切な意味があり、通常の産卵と比べて2~3倍ほど量を生むというデーターがあるそうです)

 

わこう のりこ (Artist)
(pubspace-x7157,2019.09.30)