生き物語ー自然は尋常ではない!<きよらかなスパティフイラム>125話

 

 

若生のり子(NORIKO WAKO)

 

1990年初頭頃 銀座小林画廊での個展の折りに、お祝いとして頂いたとても立派な大株のスパティフィラム

当時としては大変珍しいエレガントな観葉植物でした

以来35年以上も 枯れることなく、近寄り難いくらい気品あふれる白い花を楽しんでいます

一年中花が途絶えることはありません

育て方の難易度は中くらいで、冬季の温度管理さえ気をつければどんどん増えます

毎年植物好きな友人たちにお裾分けして喜ばれています

 

 

実に楚々としています

 

 

 

 

 

 

 

最低気温が約10度以上になる4~11月頃まで、朝日の当たる2階のベランダで育てています

成長が早く、毎年株分けをして新しい培養土に植え替えます

通常白い花は花期が終われば枯れてしまうのですが

それが枯れずに全体が緑に変化し、その味わい深い面持ちを感嘆しながら愛でています

(肥料管理と日当たりの具合が良いから、枯れずに済むのだと、友人のお花屋さんが言っています)

・・・

穢れを知らない無垢な白い花、それだけでもスバラシイのですが

そのような価値感とは意味合いの異なる

内に秘めた陰(奥行きの深さ)がありながらも緑の温かい包容力を兼ね備えた泰然自若

 

凛(リン)とした佇まい

少しでもお近づきに成れればと思います

 

冬季(11月末から3月末)は、熱帯植物ですから、もちろん室内のお日様のよく当たる窓際に取り込みます

が、冬場は陽射しが弱いうえに室内ですから当然日照不足になりますので、生育灯を設置しています

だから真冬でも花を咲かせます

・・・

花のない季節

和ませてくれる貴重な存在です

ピースリリー (別名の通り)

 

 

この大きさの鉢がもう一つあります

 

学 名 Spathiphyllum
和    名 ササウチワ(笹内輪)
科属名 サトイモ科、スパティフィラム属
原産地 熱帯アメリカ
別 名 ピースリリー、スペイスフラワー
花言葉    「上品な淑女」,「清らかな心」

 

わこう のりこ (Artist)
(pubspace-x13620,2025.07.25)