若生のり子(NORIKO WAKO)
細長いスマートな体型のショウリョウバッタ(精霊蝗虫)
8月の旧盆(精霊祭)の時季になると姿を見せ、精霊流しの精霊船に似ていることから、この名がついたと言われます
家庭菜園の大葉を食べています
彼らの好みはイネ科植物といわれているのですが
オスとメスの大きさが極端に違うのが特徴
メスは日本に分布するバッタでは最大
この写真を見る限りメスはオスの3倍どころか5倍くらいありますね
「天と地ほども違う」という意味の「霄壤」から、ショウジョウバッタ(霄壤バッタ)とも呼ばれます
「精霊船」とか「霄壤」とかは、霊感や宇宙感を想起させ尋常ではない銘名感覚ですね
ですが
また、オスは飛ぶときに「チキチキチ……」と音を出すことから「チキチキバッタ」
メスは後脚を揃えて持った際に身体を縦に振る動作をすることから
「コメツキバッタ」(米搗バッタ)もしくは「ハタオリバッタ」(機織バッタ)という別名もあります
単純に、出す音や、振る動作からのもあって
ごく身近で我庭でも生息する小さな生き物ですが、この違いは興味深いです
銘名の妙
和名:ショウリョウバッタ
学名:Acrida cinerea
分類:節足動物門>昆虫綱>有翅昆虫亜綱>直翅目>バッタ科
わこう のりこ (Artist)
(pubspace-x12377,2024.12.27)