若生のり子(NORIKO WAKO)
たいへん目を引く大きくて個性的で変幻自在な姿
頑強な蕾から意表突く繊細な花びらを寄せ集めた大輪
有終の美を飾るがごとく堂々たる枯れ花
フランス料理の定番「バリグール」の食材です
花のつぼみの中心の花芯部分と、 周囲のガクの柔らかいところだけを食べます
ニューヨークで生活していた時に、お呼ばれしたホームパーティーで始めていただきました
とても美味しいという訳でないのですが、たまには食べたくなるような気持ちにさせるお料理です
ホクホクとして百合根みたいな食感で少し甘みがあります
パーティーではお馴染みの一品らしく、テーブルが賑やかになります
食べ方はワイルドで、鱗のようなガクの一枚一枚をむしり取り歯でこそげて食べます
品よく食べるのがとても難しい
食いしん坊のわたくしにとっては、食べるところがほんのちょっぴりなので
いつも心の中で『もっと食べたい!』と欲求不満になってしまいます
食した料理法は
ベーコンとガーリック炒めにしたものや、クリーム煮込み風にアレンジしたものでした
大きな花では20cmにもなり、丈も2m近くあります
地中海沿岸やカナリア諸島原産
日本には江戸時代にオランダから渡来したそうです、が
食材ではなくて、切り花やドライフラワーとして馴染んでいます
花と見まごうばかりです
グリーン~バイオレット~ライトブラウンまで
年輪を感じます
死して尚、強靭な存在感
和 名 朝鮮薊(ちょうせんあざみ)
英 名 Artichoke(アーティチョーク)
学 名 Cynara scolymus
分 類 キク科 チョウセンアザミ(キナラ)属
原産地 地中海沿岸 カナリア諸島 など
開花期 5~8月
種 類 多年草
花言葉 警告 厳格 孤独 傷つく心 傷つく恋 独立独歩 そばにおいて など
<独立独歩>なのに<そばにおいて>とは?と突っ込みたくなりますね
<孤独>だから人恋しいのかな、決してそのような『柔』には見えませんが
わこう のりこ (Artist)
(pubspace-x9298,2023.01.06)