生き物語ー自然は尋常ではない!<カーネーションの存在のスゴさ>135話

 

若生のり子NORIKO WAKO)

 

日本に初めてカーネーションが持ち込まれたのは、江戸時代初期以前とも言われ、『地錦抄録』(1733年)には、徳川家光の時代にオランダから伝来したと書かれています。
カーネーションと云えば母の日、その由来は、1907年、アメリカのフィラデルフィアにて、アンナ・ジャービスが亡き母を偲んで白いカーネーションを祭壇に飾ったことが始まりとされ、これ以降アメリカでは白い色が母の日のシンボルとなり、1914年5月の第2日曜日を母の日と制定しました。
日本に伝わったのは大正時代で、青山学院大学の3人の女性宣教師によって普及し定着したといわれています。
1932年日本で初めて母の日が公式行事として祝われ、今日のセレモニーの赤いカーネーションに繋がっているのですが、本元は白いカーネーションからスタートしたのでした。(一般社団法人日本花き生産協会より纏め抜粋)

 

白い花びらにに濃いエンジの縁取り、淡く淡く滲ませながら中心に向かうにつれて

収束し濃くなっていく個々のデリケートさがなんとも云えず

この花の特徴を示しています

感嘆

 

 

わたくしなんかは、赤いカーネーションといえば、日本的朱色系を思い浮かべてしまいますが

このようなワインレッド系のグラデーションが作出されています

従来のカーネーションと比較しますと、新鮮でモダンなセンスに溢れています

 

赤・白と単純な色から一足飛びのマダラには、意表を突かれますが、、、

見つめますと薄いベージュにワインレッドを散らした外角の花びら

そのベージュに淡いグリーンを賭けた中央の花びらたちの複雑に絡み合う妙味

これもイイ!

 

 

 

みな一緒に

 

 

学 名:Dianthus caryophyllus「神の花」を意味するギリシャ語の「Dianthus」が語源
和 名:オランダセキチク、ジャコウナデシコ、クローブピンク
科 名: ナデシコ科
属 名:ナデシコ属(ダイアンサス属)
原産地:南ヨーロッパ、西アジア
多年草

『一般社団法人日本花き生産協会』とは
1952年に発足し、1963年に農林水産省より法人認可を受けた花の生産者の団体です。
生産技術の向上、経営や流通の改善、花き産業を盛りあげ経営を安定させることを目的とした組織。
①輪ギク部会・②スプレーマム部会・③カーネーション部会・④鉢物部会・⑤球根切花部会5つの部門があります。

このような組織があることを知りませんでしたが、
代表的部門として、輪ギク、スプレーマムは、菊の種類ですから納得しますが、
数々ある花の中で、菊と並び称されるカーネーションには驚きです
それだけ日本人には愛され親しまれれている身近な花で在る証拠でしょう、理解できます。

わこう のりこ (Artist)
(pubspace-x14370,2025.11.21)