若生のり子(NORIKO WAKO)
自己幻想
先日のカラー集合とこの白黒集合作品を比較しますと
白黒は、それぞれの主張が明確に表出されていますので恣意の現れが前面に出て解りやすいのですが
カラーは、それらの色の変転・滲みの妙味を面白く楽しんだ分眩惑され、恣意が遠退いて
いわゆる『臭い』部分が薄められますので、違った意味・『複雑系』を醸し出しています
ところで意外なのは、シビア―なる白黒よりも
カラーの方が不可視の背景として本質的な『暗さ』をより感じさせるのは、「何故かな~」と考えています
白黒の方は、内なる『暗さ』というよりは
先ず何にも増して目に飛び込んでくる形態の『インパクト』の方が勝っているからでしょうか?
先日のカラー集合作品:THE GLOVES STORY COLOR SERIES 20 (現代美術) | 公共空間 X (pubspace-x.net)参照
わこう のりこ (Artist)
(pubspace-x10144,2023.07.07)